ここのところ住宅の完成検査の話を書いていますが、「一般的なよくある手直し箇所はわかったので、重大な問題箇所について教えてほしい。」というお声をいただきました。
重大な箇所はその建物特有なものも多いので、このようなところに書くと誤解を受けることもあると考え書かなかったのですが、可能な範囲で挙げてみます。
1.柱が梁に結合していない。(外れている)
2.浴室換気扇のダクトが外部と接合していない。(換気された湿気が浴室の天井裏に排出される)
3.排水管が接合していない。(排水すると床下に流れ出る)
4.断熱材が入っていないと推測される。(赤外線サーモグラフィを使った熱反応の結果であって壁をめくった訳ではないので、あくまで推測です。)
5.床の傾きが1000分の6を超えている。(1000分の6を超えるのは欠陥住宅と見なす規程になっています)
完成した住宅の検査は大部分が見えない状態になっているので、大きな問題箇所と言ってもこの程度しかありません。つまりいくら完成検査だと言っても、目視できるか検査機器で計測できる範囲しかチェックできないということです。
それでもこれだけ発見できるのなら、やらないよりやった方が良いと思います。