レオパレス２１の違法建築問題は終わりが見えない状況になってきました。建物の所有者だけでなく入居者や投資家や株主にも影響が出ています。

今回の最も大きな問題は小屋裏にあるはずの防火壁がないことです。万一火災が発生した場合、隣家（隣室）に延焼しないようにするのが防火壁ですが、それがないとなると生命に関わる問題なるということで、入居者に退去を求めることになった訳です。

皆様はこの事件をどう見ていらっしゃるでしょう？レオパレスだけの特殊な事件だと思っておられる方が多いと思いますが、実は他人事ではありません。

今回のような共同住宅ではなく一般の戸建て住宅にも当然同様の規程があり、防火性のある壁を設置することは広い地域で求められています。

しかし弊社が戸建て住宅の完成検査に行って小屋裏に進入してみると、それがないことや一部しかないことが結構な割合であります。（この一週間内にも遭遇しました）

この部分は小屋裏の狭いエリアで施工しなければならない部分で、工程を考慮して上手に段取りしないと面倒なことになる部分です。

また室内と違って進入しなければ見ることができない箇所ですので、施主様だけでなく現場監督も見逃すことがある箇所です。余程注意してチェックしないと見逃すでしょう。

レオパレス２１の違法建築問題は、レオパレスの共同住宅に限った問題ではありません。他人事ではないということを強調しておきたいと思います。