前回に続いて分譲マンションと戸建て住宅を比較したときの、分譲マンションのデメリットについて。
マンションが戸建て住宅と決定的に異なるのは、複数の所有者の共有関係にあることです。規約共用部分・法定共用部分にあたる箇所は、区分所有者単独の意思によって維持管理することができません。すべて区分所有法と管理組合の総会によって決定されるのです。
分譲マンション購入を検討する人は、よく「戸建て住宅よりプライバシーが守られるから。」と強調しますが、冷静に見れば、単独で維持管理できるのは戸建て住宅であって、マンションは区分所有者の良好な関係がなければ維持管理ができないのです。
「自分は自分」というプライバシー重視の意識では、長く資産価値を維持することはできないのです。
管理組合の活動や他の区分所有者とのコミュニケーションが必要になる点は、ある人にとってはデメリットになることを理解しておいてほしいと思います。