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住宅は賃貸か所有か

住宅に関する相談を受ける仕事をしていますが、最近「住宅を所有することに価値を見出せないので賃貸で良い。」と考える若い方が増えているように感じます。

確かに冷静に考えれば「2500万円の住宅を住宅ローンを利用して新築する場合、仮に金利1.5%、元利均等返済、35年返済で借り入れると総支払額は3,215万円になります。

これに対して住宅の資産価値は、新築後25年もすれば価値がゼロになる訳ですから「価値を見いだせない」のは当然と言えます。

一方で3,215万円を35年間で月当たりにしてみると7.7万円になるので、35年間7.7万円の家賃の賃貸住宅に住んだのと同じことになります。(所有時の固定資産税・メンテナンス費用は除いて計算しています)

ところが所有は35年で返済が終わりますが、賃貸はそれからも退去するまで家賃を支払い続けなければならないのです。この一点についてどうしても所有は賃貸に勝ると言わざるを得ません。

つまり収入がなくなる退職時において、その後も払い続ける家賃額に相当する現金を積み立てていないといけないのです。

仮に65歳で退職して90歳まで7.7万円の賃貸に住み続けるとすると、7.7万円×12ヶ月×25年=2,310万円が必要になります。(そもそも7.7万円の家賃で住める家があるかという話は置いておきます)

この程度の現金を貯めている人はいると思いますが、これは家賃だけの額であって、他に生活費も必要になると6,000万円以上の現金が必要になるでしょう。

そう考えるとやはり賃貸より所有でしょうか?

唯一今後賃貸住宅が余って空き家も増えれば、賃料が右肩下がりになることは必定。とすれば7.7万円よりはるかに安い賃料でそれなりの住宅に住むことができるようになる。そういう時代が来ると考えれば、賃貸の方がリーズナブルとも言えます。

日本の住宅は転換期を迎えています。今までの神話を疑ってみる必要があります。

弊社の場合、住宅を所有することを前提とした相談を行っていますので、賃貸が良いという人が増えると身の振り方を考えなければならないのでが、ご相談にはできるだけ幅広く情報提供して客観的な話をするようにしています。

そのために家計のシミュレーション(キャッシュフロー表)を作成して、将来の姿を見て頂くようにしています。