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住宅ローン選び・当初引き下げ型と全期間引き下げ型

前回は「住宅ローン選びは大変難しくなってきている」という話を書きました。

追加で同じような話をもう一つ。

固定金利期間選択型というローンがあります。返済開始当初一定期間の金利が固定されており、期間終了後はその時点で変動金利型を含め選択できるタイプで、10年固定金利型がもっとも利用されています。

このタイプには当初の固定金利期間の金利引き下げサービスが大きくなっている「当初引き下げ型」と全期間一定の引き下げサービスになっている「全期間引き下げ型」の2つがあります。

例えばA銀行の場合、10年固定金利の基準金利が3.3%のところ、当初引き下げ型で2.3%サービスして当初10年間1.0%としています。

これに対して全期間引き下げ型は1.9%サービスの1.4%となっています。

住宅ローンを選ばれる人や多くの不動産業者さん・建築業者さんは「当然金利が低い方が良いよね。」ということで当初引き下げ型を勧めてきますが、そこはよく検討する必要があります。

当初引き下げ型の場合、確かに当初の引き下げ幅は大きいのですが、固定金利期間終了後の引き下げ幅は小さくなります。

例えば前出のA行の場合、期間終了後の引き下げ幅は1.3%に縮小されるので、同じ10年固定金利型を選んだとして現在の金利で比較すると、3.3%引く1.3%で2.0%に上がってしまいます。

全期間引き下げ型は引き続き1.4%のまま継続します。

結果として単純に当初の金利が低いよねと言って選ぶと、総返済額で不利になることがあるのです。

この両者の商品を選ぶには、前回お話したキャッシュフロー表を作成し、その人が何年間で返済できる人か、あるいはいついくらなら繰り上げ返済できる人なのかを確認しないと答えが出ないのです。

ということで、住宅ローンを選ぶ際には必ずキャッシュフロー表を作成して、住宅ローンを借りた後の家計がどのように推移するかを確認することが大切になります。

弊社にご相談があったお客様には必ず作成していただくとようにお願いしていますが、みなさまも是非作成されることをお勧めします。