日本の地価は上下動を繰り返して変化します。よく言われる「バブル景気」の頃は一晩で地価が倍になったこともあります。このときのピークは平成2年の3月頃だったでしょうか。
最近は都市部に限れば金融緩和の影響でバブル期を超える地価になっており、一般のユーザーが土地を購入して家を建てることは難しくなっていますし、マンション価格も手が届かなくなっています。
では今回のピークはいつになるのでしょうか?
ここのところ土地物件の売出件数が増えているように思います。購入してアパートを建てようとしたが、融資が付かなかったために止む得ず土地を売却する人が増えています。
スルガ銀行問題で投資物件に対する審査が厳しくなっているのが影響しているようです。一種の金融引き締めです。
以前のバブル景気崩壊のきっかけを作ったのも金融引き締めでした。
ということで多少の上下はあるものの、一般のユーザーの手が届かないレベルまで行ってしまった現状の水準は明らかに行き過ぎでほぼピークと言って良いと思います。
地域によっては引き続き世界のマネーが流入してくるところもあると思いますが、全体的にはピークを迎えていると判断して間違いないと思います。