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発泡系プラスチック断熱材がだめならグラスウールは?

前回発泡系プラスチックの断熱材の弱点を書いたところ、それなら一番広く使用されているグラスウールはどうなのか?というお問い合わせをいただきました。

グラスウールは安価で専門業者ではなく大工さんに他の工事とまとめて施工してもらうのでコストが安いため、最も広く使われている断熱材です。

防湿シートにくるまれた袋状のグラスウールを一本一本敷き詰めて、回りをタッカー(ホチキス)で留めます。

こちらは発泡系プラスチックの製品と違ってふわふわな部材で、間柱と間柱の間に押し込めるようにおさめて行きます。天井には隙間なく敷き詰めます。

しかしそのため隙間が容易にできてしまい、イコール所定の断熱性が確保できません。

またコンセントボックス回りや筋交い回りは複雑な形状をしているので、袋状の部材をしっかりおさめるのは至難の業。この部分は施工マニュアルでも相当丁寧に施工することが求められている箇所ですが、正直15年間建築現場を見て来てマニュアル通りに施工している業者はわずか2社のみ。

そのくらい面倒な施工なので「大工仕事一式いくら」の中で請け負っている大工さんに依頼すれば、簡単なやり方で済ませようとするのは当然です。

ということで断熱材工事の検査ではグラスウールの現場は大変多くの手直し依頼が出るのが実情です。

計算したことはありませんが発泡系プラスチックの断熱材で5の指摘があるとするとグラスウールは15(現場によっては20程度の指摘が出るというイメージです。

それに対して個人的に推奨している吹き付けウレタンの断熱材は1~2という、そんなイメージになります。