消費税増税前の駆け込み需要はほとんど起こっていないようで、各ハウスメーカーとも拍子抜けといったところです。
駆け込み需要は工事の品質低下を生むので、増税前の工事は避けなければいけないとお伝えして来た立場から言うと、この状態で良いのかも知れません。
しかし一方で外国人労働者の受け入れ緩和が決定したことでもわかるように、建設現場の職人不足は著しいものがあります。
最近の建築現場を見ていて「本当にこれが最近の工事現場か」と疑われるような基本的なミスが目立ちます。
ボルトのナットがない。
ボルトが締められていない。
基礎の鉄筋が固定されていない。
コンクンリートのかぶり厚が確保されていない。
断熱材があるべきところにない。
などなど本当に基本ができていないのです。私が住宅検査の仕事を始めたころの劣悪な現場に戻ってしまったかのようです。
日本人の職人が不足している現状でこれですから、建築の勉強をしたこともない外国人労働者が大量に参加してきたらどのような住宅ができることになるのでしょう?
いつものことで恐縮ですが、今こそ住宅を新築される方・購入される方はホームインスペクション(住宅診断)を入れるときだと強く思います。