市街化調整区域に住宅を建てたり買ったりすることはいかがでしょうか？という相談をいただきました。土地価格が安いというのが一番のメリットとお考えのようです。

市街化調整区域は原則として建物を建てることができない区域とされていますが、特別の許可を得ることができる建物については建築することが可能です。

特別の許可の内、最も使い易いのが「線引き以前から宅地であった土地上に建築すること」です。市街化区域・市街化調整区域と分けられる以前から宅地だった土地の場合、一定要件が揃えば新築することが可能です。これら特別の許可を得られれば調整区域に住宅を建てる・買うことも悪くはありません。

ただし現在は空き家の増加が問題視され、都市の無制限の拡大が懸念されている時代です。今後は年再生特別措置法という法律の立地適正化計画によって、住宅を集中する地域（居住誘導地域）とそうでない地域を分けることが求められています。この場合市街化調整区域は間違いなく集中させない地域にされるでしょう。

となると購入時には安かったとしても、将来的には価値のない土地になることが予想されます。

それを理解した上で新築・購入されるのであれば構いません。