ときどき無性に科学本を読みたくなることがあり、今回は『宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文が描く時間と空間の終わり』(戸谷友則著・ブルーバックス刊・1000円+税)と『フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体』(藤岡換太郎著・ブルーバックス刊・1000円+税)を購入しました。
『宇宙の「果て」~』はさておき、『フォッサマグナ~』に接するのは小学校で習って以来でしょうか?(実はこの本、今ベストセラーになっているようです)
本によると・・・
日本には活火山が111あるそうですが、これは世界にある活火山の1割にあたるそうです。驚異的な数の活火山が日本に集中しているのです。
また火山の噴火によって地質としては崩れやすい地域があり、先日の北海道の胆振地区や広島での土砂災害がそれを物語っています。
さらにフォッサマグナができて以来、地震はその周辺で継続して発生していることが証明されているそうです。
私たちはそうした地に生まれたわけで、世界から見ると「特殊な経験」をしながら生きなければならない民族であることを改めて理解しました。
著者はこれを「やむを得ないこと」と書いていますが、地質学者でなくともこの事実を知ってしまえば、そう言わざるを得ないと思います。
しかし一方で日本人はそのことを長い歴史の中で身を持って知っている訳で、それを前提に生きる知恵を獲得したのだと思います。
自然災害が発生すれば確かに被災者の生活は厳しい状況に陥りますが、日頃からそういう土地にいることを認識しておくことで、ある程度の心構えはできるのではないかと思う訳です。何の解決にもなりませんが。
ちなみにフォッサマグナは今から約1500万年前に形成されたそうで、一方の『宇宙の「果て」に~』が扱うのは46億年~136億年前の話です。私は生きていないし・・・