昨日不動産売買契約書類の中の「住宅ローン特約」の欄には、
1.金融機関名
2.金利タイプ
3.適用金利
4.返済期間
5.返済額
を記入するべきだと書いたところ、不動産業者さんから次のようなご意見をいただきました。
金融機関名を入れてしまうと、例えばA銀行と書いてあってA銀行が承認されなかった場合、契約書上はすぐに解約ができてしまう。他の銀行を当たることができないではないか。
おっしゃる通りです。
金融機関を限定してしまうと白紙解約の可能性が高まるのは事実です。
それならばA・B・C各銀行名を書いておけば良いでしょうし、「都市銀行」とか「信用金庫」などと書いておいても良いでしょう。
どの金融機関で借りるかはそれほど大きな問題ではなく、金利や金利タイプ・返済期間・借入額の方が重要だと思います。これらはきちんと入れておかなければいけないと思いますが、多くの契約書類で書かれていないことが多いので注意が必要です。
昨日も書きましたが、書かれていなくても売り主・買主誠意をもって協議して対応できれば問題はありませんが、一旦協議が整わなくなるとこうした箇所の不備を盾にして争うことになるので、普段から注意することが必要なのです。
トラブル防止のために契約書類はきちんと作ってもらいましょう。