住宅ローン商品を選ぶ際、今は便利になって自分でインターネットで調べる人が増えています。
そうすると大抵の場合、低い金利を売り物にしているネット銀行が上位に来るようで、弊社に相談に来られる方の多くが「そうした商品を利用したいと思っていますがどうでしょうか?」という相談になります。
弊社は住宅ローン選びに関するアドバイスをしていますが、ここ数年ネット銀行をお勧めしたことはありません。
ネット銀行は確かに金利は低いのですが、事務手数料が高く多くの銀行で融資額の2.16%(税込み)となっています。この額は他の銀行の保証料に匹敵する額になります。
ネット銀行は保証料は不要で事務手数料が2.16%。他の銀行は保証料が必要で事務手数料は数万円程度。さてどちらを選ぶか?
保証料は繰り上げ返済や完済をすれば残り返済期間の分は戻ってきますが、事務手数料は戻って来ません。この点を考慮するとネット銀行に軍配を挙げることはできません。
さらにネット銀行の貸し出し金利は額面どおりですが、東海地方の場合、いわゆる「名古屋金利」と言って裏金利が存在しており、申し込みの仕方によっては表示された金利より有利な金利が出ることがあります。
となると金利面でもネット銀行が勝てなくなり、多くのケ-スで利用することがなくなってしまうのです。
ネット全盛の世の中ですが、ネットに掲載されていることがすべて真実ではないことを理解しておかないと不利益を被ることになります。