住宅ローン金利はこれ以上下がらないレベルまで低下しています。日銀の黒田総裁の発言からも今後上昇することも視野に入ってきました。
住宅ローン選びで変動金利型を選ぶことは、日常金利など経済の動きを見ている人なら問題ないと思います。
そのような人は金利が上がってきたときに、タイムリーに固定金利型に切り換えることもできるでしょう。
しかしこの「金利が上がってきたとき」というのが曲者で難しいのです。
例えば過去2006年7月に当時の福井日銀総裁が5年4か月ぶりにゼロ金利政策の解除を発表した際、今後金利が上がると見た変動金利型ユーザーさんがどっと固定金利型に借り換えたことがありました。
多くの人がしっかり経済情勢を見ているのだと感心したものです。
しかし結果はどうなったか?
その後の経済の低迷により再び金緩和を余儀なくされたため、それまで以上に金利は下がり、住宅ローン金利はご承知のような状況になってしまったのです。
変動金利型から固定金利型に借り換えた人は、その後どうしたのでしょう?どっと来た時のような動きは見られなかったので、みなさんパラパラと変動金利型に戻したのでしょうか?
ということで「金利が上がってきたら固定金利型に」は理屈としては理解できますが、実行するのは難しいのです。
そういうものだとご理解いただいた上で借り入れてほしいと思います。