今年ほど災害が続いた年は記憶にありません。
災害の様子が報道されるたびに、仕事柄その地域のことを確認しています。その結果、かなりの確率で「この災害が発生することは地名から想定されていた。」とわかります。
例えば「札幌市清田区」をウキペディアで検索すると・・・
区名は、厚別川沿いの低地に広がる美しい清らかな水田地帯という意味でつけられた字名に由来している。
清田区一帯は樽前山や恵庭岳の噴火によって形成した「月寒(つきさっぷ)台地」の一部であり、清田・北野・平岡地区などに火山灰の積もった小高い丘として残っている。
と書かれています。
しかもこの区は1997年に豊平区から分区しており、急速に拡大した区だと推測できます。
これは広島市の安佐北区などにも当てはまりますが、急速に宅地化した地域は災害が多く発生しています。
本来宅地化されていなかった地域を宅地化したため、急傾斜地や軟弱地盤の土地が多いのです。
弊社は土地を購入しようとお考えのお客様へのアドバイス業務を行っていますが、購入希望土地が出てきた場合、「地歴」「地名」の調査をします。
調査するのは最近の「○○が丘」とか「○○台」などというしゃれた地名ではダメです。旧地名を探し出してみると、昔の人は本当に賢いですね、ちゃんとそれ相応の地名を付けています。
これから土地を購入しようという方は、必ず旧地名を確認されることをお勧めします。と言っても巧妙な地名が付けられているので、一見して悪い名称でないところでも掘り下げてみたら悪かったということがあります。ご注意ください。