岐阜県各務原市後援の空き家・空き地相談会に相談員として行ってきました。
私の受け持った相談は・・・
70歳代後半、子供は独立して夫婦二人暮らし。住宅は二人で暮らすには広すぎるし、築50年超のため老朽化が激しく、耐震診断でも「倒壊のおそれあり」の判定を受けた。
何とか建て替え・住み替えをしたいが、手元資金はそれほどない。何か良い方法はありませんか?
聴いたところによると超大企業に勤務して退職金も相当額もらったとのこと。しかし退職後夫婦で海外旅行三昧の生活をしていたら、こんなに長生きするとは思わなかったことも含めて貯蓄が少なくなってしまったとのこと。こういう方は本当に多いのです。
さてこれに対する私の相談・回答は・・・
Q.まずお子様方は、この家を相続で引き継ごうと思っていますか?
A.NO、お父さんたちの好きにして良いと言ってくれています。
Q.もし建て替えるとするとどの程度の広さが必要ですか?
A.1LDKの平屋で結構です。
回答
現在の住宅に抵当権を設定してリバースモーゲージで借り入れて住宅を建て替えることができると思います。
土地の時価がおおよそ1500万円として、建て替え計画は解体費用を含めて1500万円としますと、リバースモーゲージ(住宅金融支援機構の融資保険付「リ・バース60」を利用)なら、借入は1,500万円ならできると思います。その場合の返済は毎月利息のみなので約3.5万円。ただしご主人様・奥様死亡後に自宅を売却するなどして元金を返済します。いかがでしょうか?
A.この程度なら年金で返済できます。さっそく親族で検討しましょう!
ということで、まったく問題なく実現できそうな相談でした。
同席していた工務店担当者はすぐにでも訪問してプラン・見積もりを出しそうな勢いでしたが、このような計画に着手する際にも、お若い人と同じように借り入れ後の家計のシミュレーションをおこなったうえで、借入額が適正かどうかを確認しないといけません。
工務店担当者がその作業を省いて取りかかりそうだったのが気になります。
※住宅・不動産以外の話はエスクローおじさんのブログをご覧ください。