家づくりを始めると間取りやインテリア・設備の打ち合わせに費やす時間は膨大なものがありますが、施主さんにとってはこれが一番の楽しみでもあります。
そしてそれらが一段落すると、あとは工事が始まるのを待つばかりという人が多いと思いますし、現場のことは聞いてもよくわからないので現場監督さんを信じてお任せ!となると思います。
弊社は工事開始後にお施主様の依頼で各工程の検査に入りますが、いつも思うのは基礎工事ってやはり大切だなということです。(今更ですが)
基礎は文字通り家の基礎です。基礎がしっかりしていなければ家は長持ちしません。
しかし弊社が検査に行ったときには、すでに基礎伏図ができており、その仕様を変更することはできません。基礎伏図は着工直前にしか出来上がってこないので、その段階で初めて見せられてもどうしようもないということが多いのです。
特に最近は長期優良住宅仕様の住宅が増えており、基礎とそれに付帯する配管に関する仕様が厳しく、図面通り施工することが困難な現場が多いのです。
施工が困難なので現場監督も職人も諦めてしまって、そのまま進んでしまいます。
これは大変な問題です。
結果として基礎伏図は長期優良住宅なのに現場はそうではない。このまま行くしか方法がないという現場が多いのです。
この問題を解消するには、間取りやインテリアなどの打ち合わせ段階から基礎の仕様に興味を持っていただいて、細かく打ち合わせていただく。これしかありません。
しかし「うちの家の基礎は素敵だろ!」なんていう人はいないと思うので、確認されないまま工事が始まってしまうのが実情です。
これは簡単に解消できないことだと最近強く思うようになったので、ご迷惑でしょうが楽しい打ち合わせの時から「基礎はどうなっていますか?確認してくださいね。」ということにしようと思いますが、うるさい!と言わないでご容赦くださいね。