東京の売り出し中の既存マンションを調査する機会を得ましたが、周辺の売り出し事例などを調べると、さすが東京!VR映像で間取りはもちろん内装から眺望・共用部分まですべて見ることができてしまいます。
ここまで公開されているとプライバシーも何もありませんね。防犯上監視カメラを設置するマンションが多いと思いますが、犯人には情報が筒抜けです。
現在特に賃貸物件を探す場合、2016年のアットホームの調査によると利用した媒体としては75.2%がスマホ、63.9%がパソコンで2つが突出しており、次に「不動産会社に訪問して」が28.9%となっています。
そしてほとんどの人が予め物件の目星をつけて不動産会社に連絡して来るので、実際に見る物件数は1~3件で決まってしまうようです。
この流れが売却物件にも来ているので、不動産会社としてはVR映像によるPRを強化せざるを得ないということです。
もちろんいくらVRで見られるからと言って、現地を見学しないで購入する人はいないと思いますが、予めVRで見ていることで現地で見落としてしまうことが増えないか心配になります。
例えば物件周辺に漂う臭気や騒音などは、現地でじっくり確認しないとわらない項目だと思います。
賃貸なら入居後気に入らなければ引っ越せばよいのですが、売買の場合はそう簡単にはいきません。
今後ますますVRを使った物件紹介が増えると思いますが、VRだけでは収集し切れない情報もあることを理解しておいてほしいと思います。
ちなみに弊社ではマンション購入のコンサルティングの依頼があった場合、約250項目にわたる調査を実施してご報告します。当然VRだけではわからない項目も多く含まれています。