親から相続で取得した賃貸マンションをどうしたらよいかという相談が立て続けに参りました。
いずれもご本人は現場も見たことがないし、経営内容もご存じないという状態。
さっそく現地を拝見しましたが、すべてに共通していることは一度も建物をメンテナンスしていないということです。
おそらくこのオーナーさんだけでなく、賃貸マンション経営をされているオーナーさんは、ほとんどメンテナンスをされていないと思います。
特に遠隔地のオーナーさんは管理をすべて管理会社に一任し、清掃も契約書通りされてるかどうか確認されていないと思います。
正直遠隔地オーナーの賃貸物件は、清掃を手抜きすることは管理会社の常識になっています。
清掃もされていないので、劣化が早く進みます。
そこで持ってきてオーナーには手元資金がないので、数百万円単位のメンテナンス費用が捻出できないのです。
したがってますます劣化が進み、同時期に新築された分譲マンションと比較すると見劣りするのです。
是非賃貸マンション経営をされるオーナーさんは、メンテナンス計画をきちんと立案して資金の準備を怠りなく。
しかしこういう物件は逆に相続人にとっては、やり甲斐がある物件でもあります。事業計画を立てることもなく資金の算段もしないで自分の物件になったわけで、あとは旧オーナーがさぼっていたところを改善すれば家賃は上がるし、空き家率も減る。目に見えて業績が上がるというものです。
もちろん何ともならない物件の方が多いと思いますが、幸い今回のご相談物件はすべて好立地にあったので、多少の頑張りで何とかなると思います。
相続した賃貸マンションでお困りの方、ぜひお声がけいただきたいと思います。