『業界だけが知っている「家・土地」バブル崩壊』(牧野知弘著・祥伝社新書刊・840円+税)を読みました。
牧野氏はコンサルタント会社を経て三井不動産入社、その後J-REITの社長を務め不動産業界の王道を歩いた人です。
牧野氏は自分の経験を基に日本の不動産市場を冷静に見ている人ですが、その人が書いた近未来が書かれています。
住宅・土地・オフィスビル・ホテルすべてについて、今はバブル的な様相を呈していますが、近い将来崩壊するだろうと予想しています。
王道を歩いた人だけが知る情報を基にして書かれているので、信ぴょう性があります。
私は基本FPとして、弊社に相談に来られるお客様が住宅・不動産について、より有利に安心・安全に関ることができるようにアドバイスしているつもりです。
しかし住宅・不動産は株式や為替と違って短期間で結果が出ないシロモノです。
今はブームなので住宅を買いましょう!タワーマンションが良いです!民泊始めましょう!インバウンドがお客です!と言っている方がウケが良いのは間違いありません。
そして結果はおそらく5年以降にしかわからない。
FPは顧客の長い人生をファイナンスの面から支える仕事ですが、こと住宅・不動産に関していうと、そのFPさんがどのような相場観・見通しを持って提案しているか、そういうところを確認して相談しないと、はやりに乗って行動すると5年後に後悔することになるんですよね。