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長期優良住宅を長期優良住宅だと信じたらいけません

長期優良住宅は国が認めた基準によって、一定水準以上の仕様で設計され建築された住宅で、適切に維持管理することで長期に亘って住み続けることができる優良な住宅ということになっています。

そのために着工前に設計図書の審査があり、自治体の長の認定を受けた後に着工します。

弊社は着工後の現場にうかがって第三者的な立場で検査し、不具合箇所があれば是正していただくようにお願いしています。

そこで出会うのがタイトルに書いた「長期優良住宅を長期優良住宅と思っていると大間違い」という現場です。

例えば長期優良住宅の場合、長期に亘って維持メンテナンスができるようにしておく必要があるので、給排水管はスリーブ管という筒状の管の中を通して設置することになっています。

これによって配管が基礎コンクリートで固定されないので、不具合が生じたら容易に交換できるようになります。

ところがこのスリーブを設置するのが大変が難しい。

基礎コンクリートを貫通するのは良いのですが、基礎の中には鉄筋がメッシュ状には配筋されています。この鉄筋とスリーブの間の隙間は「コンクリートのかぶり厚」と言ってコンクリートの厚みになり、この厚みの幅には規定があります。

大抵の場合、鉄筋とスリーブ管の幅が規程以下であったり接してしまっていたりします。

配筋屋さんは設計図通りに鉄筋を配筋しますが、その後設備屋さんがスリーブを設置しようとすると、どうしても鉄筋に接してしまうか、かぶり厚が不足してしまうのです。

現場監督さんは「今頃そんなこと言われても現場では何ともできないよ。」とうことで、そのまま工事を進めます。

結果、長期優良住宅であったはずの住宅は仕様上長期優良住宅レベルではなくなってしまうのです。これはほんの一例。他の箇所でもそんなことは日常茶飯事。

長期優良住宅を本当に求めておられるのでしたら、現場をチェックする機能を別に確保しておかないと依頼した仕様で完成することはないと思います。

これは大手・中小関係なく言えることで、特に長期優良住宅の施工実績が少ない工務店は、かなりの割合で怪しいと思って頂いた方が良いと思います。