注文で住宅を建てようと思った場合、目の前に何もない状態で完成した住宅をイメージしなければならないので、一般の人には大変難しい作業になります。
そこで最低限設計図書が完備されたり、最近ではVRで完成した室内を歩き回るなんてことまでできるようになりました。
しかしそこまでやっても完成した住宅がその通りになるという保証はありません。
例えば2階に風呂を設置するプランだったところに、耐震性能アップのオーダーをした結果、梁を太い梁に変更する作業が追加されたとします。
設計図では2階に風呂があって耐震等級3の住宅になっているので、完成を心待ちにしていたところ・・・
「申し訳ございません。風呂の排水管を通す場所がないので、外壁に穴を開けて配管してもよいでしょうか?」という現場監督さんからの連絡が入る。
梁が太くなった結果、配管を通すスペースがなくなってしまったようです。
施主としては「図面通り建ててよ!」と言いたいところですが、どうやっても無理なのです。
こんなことは結構あります。設計士だって完成した住宅を見て設計している訳ではないので仕方がないのです。
弊社としては住宅新築・購入をいかに安心・安全・確かに実現するか、そのためのサポートをしているのですが、ここまでの話になると何ともできないというのが実情です。
みなさん住宅の設計はそういうことが起こりますので、十分注意して打ち合わせてください。と言っても何に注意して良いかわからないんですから、う~ん厳しいなぁ・・・