現在の土地価格は上昇傾向で、当名古屋地区でも上場企業にお勤めのサラリーマンでも手が届かない水準に来ています。気に入った土地を探そうにも10~15%程度の予算オーバーという状態です。
そんな中。弊社でコンサルティングをしているお客様から「良い土地が見つかりました。買いたいと思いますので問題ない土地か調べてください。」というメールが来ました。半年間毎週のように土地探しをして、ようやく出会った土地です。このような方もいらっしゃいますので、現在土地探し中の方も粘り強く頑張ってください。
土地価格が上昇していることのほかにも、一般のユーザーが土地を見つけ難い理由があります。
例えば建売業者が1区画でも土地を購入するようになったということも一つでしょう。本来なら2区画以上になる土地を購入して建売住宅を建てるのですが、そんな良い土地が少なくなっているので1区画でも購入しています。建売業者を相手にして一般ユーザーが勝てるはずがありません。
そしてもう一つ郊外の不動産業者に聞いたところ意外な事実が・・・
ローコストハウスメーカーS社は不動産業者に対して建築する顧客を紹介してもらうと工事請負金額の10%を謝礼として支払うとのこと。1500万円の契約金額なら150万円です。
それに対して1000万円の土地を仲介しても、受け取ることができる手数料は36万円(税別)です。(売主・買主双方から受け取っても72万円)
そこで不動産業者は考えます。どうせ土地を紹介するならS社で建築する客に紹介して、土地の仲介手数料とS社の紹介料、両方を受け取ればおいしい商売になると。
そこでS社以外のハウスメーカーで建てそうな客には、土地は紹介しなくなります。
このような操作をされては、いくら売地が出たとしてもユーザーのところには到達しません。
ちなみにS社は弊社でも何軒か建築中の検査をしたことがありますが、正直お勧めできないハウスメーカーの1社であることを付け加えておきます。