不動産・住宅に関係のない一般企業の社員様向けの『家づくりセミナー』に行ってきました。私の話は『』インターネットでは見つからない!自分に合った土地の探し方』というテーマです。
終了後の質疑応答で「住宅地を安く買える時期というものはありますか?」という質問をいただきました。先月開催に続いて同じ質問が出ました。
おそらく質問者は「一年のうちで8月が例年安いです。」というような回答を期待されていたのではないかと思います。
株価や為替は1日のうちでも乱高下があり、安く買えたと言えるタイミングがあります。海産物は1年のうちで旬の時期は高く、そうでない時期は安いものもあります。
しかし土地は1日、1年という訳にはいきません。
回答は・・・
う~んとしばし考えてから、「土地の値段には確かに安い時期と高い時期がありますが、その周期は7~8年程度でやってきます。この経験則でいくと今は上昇を始めた時期ですので、底値となるとあと10年ほど先になると思います。」
これを聞いた質問者は笑うしかないようで・・・
土地を取得して住宅を新築しようという方のためのセミナーで、しかも社員向けにわざわざセミナーを開催するほど余裕がある超優良企業の社員さんですが、すでに高すぎて土地を購入できないのです。困った末に先ほどのような質問が出たと推察できます。
こんな光景どこかで見たなぁ~デジャヴー
そう30年前のバブル期です。地価が高騰して一次取得者は住宅に手が届かなくなっていました。また同じことが繰り返されている。
株や為替の失敗はスパンが短いので教訓として後進に伝えられますが、土地の乱高下は17年周期。失敗経験者の教訓が後進に継承されないので、この時期あのバブル期と同じように不動産転売に走り回っている人たちがあとを絶たないのです。
こんな時期にめぐりあわせで住宅を取得する時期になってしまった人には、無理をしないでねとしか言えないのです。辛い!