不動産業者になかなか浸透しないホームインスペクション

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不動産業者になかなか浸透しないホームインスペクション

あるハウスメーカー主催のセミナーに行ってきました。

終了後の立食パーティーの参加者は数十社。商号は同じだけど世代交代してご子息が承継していたり、カタカナの商号の新しい会社だったり、知った顔は5名ほど。15年も遠ざかるとメンバーは変わるなぁ・・・

そんな中で話題は自然に4月からの宅建業法改正や「安心R住宅」に及んで、よくわからないとの声が出たようです。

そこでハウスメーカー支店長や部長が「そういうことなら本日は詳しい人が来ているので紹介しましょう。」と言って、多数の業者さんを私に紹介してくれました。

4月から始まった「建物状況調査」と「安心R住宅」、それに関連する「既存住宅売買瑕疵保険」に関する質問にお答えしましたが、「複雑すぎて、すぐには理解できない。」という声が多かったように思います。

確かにそれぞれの制度はホームインスペクション(住宅診断)に関わる制度ですが、微妙に異なっており完全に使い分けるのは難しい。

しかも必ず使わなければいけないという制度ではないので、知らなくても何とかなるという点がより理解を困難にしています。

最終的には「会社で研修会をやってくれませんか。」とか「来週電話します。」というところで、改めて説明することになりました。

これらの制度は不動産流通を活性化するために始まった制度ですが、正直複雑すぎる。取引の最前線に居る不動産業者さんに理解してもらわないと宝の持ち腐れです。

このような場に集まっている不動産業者さんですから勉強熱心な人たちが多いと思いますが、それでも理解が進まない。

こういう事情をホームインスペクションをする建築士さんが十分理解しておかないと、不動産取引の過程で売主・買主に迷惑をかけることになると懸念します。

建築士と不動産業者の相互理解の中でホームインスペクションをお客様のために上手に使うことが望まれると思うので、説明会に呼ばれれば喜んで参りますよ。